ツーリングテントに向いているのは山岳テントよりも兵隊さんのテントである。
ミリタリーテント、タクティカルテント、アーミーテント、など呼び方は様々である。
いくら屈強な軍人でも重くて大きなテントは背負えない。
軽くてコンパクトなテントじゃないと困るよね。
極寒地用から熱帯用まで戦地の気候に合わせたたくさんの種類がある。
雪の中での白色のテントも、
砂漠の中でのデザートサンド色のテントも、
荒涼とした大地でのコヨーテタン色のテントも、
灰色の枯れ葉色のフォリッジ色も、
迷彩でも森林に溶け込む柄、
市街地に溶け込む柄、
もう種類が多すぎるんだ。
ファミリーキャンプの奴らは、色盲のようでミリタリーカラーのタンをベージュという。
タンカラーは光の具合で緑っぽく見えたり、茶色っぽく見えたり、グレーっぽく見えたりするものだ。
ベージュは肌色にしか見えない。
ババアの肌着の色で身を隠せるのは風呂場か?
ファミリーキャンプの奴らは風呂場が戦場だと思っているようだ。
テントの質もはっきり言って山岳テントより数段上だ。
素材もいいし、軽いし、丈夫なのだ。
軍に卸すとなると一度に数千や数万のオーダーである。
大変な儲けだが、それだけに業者は軍に採用されるために良いテントを作る為の努力を惜しまない。
何億何十億の取り引きの為、妥協は全くないのだ。
Nemoも米陸軍にテントを卸している。
Nemoのテント ギャラクシーのアースカラーは、この軍用テントのカラーリングの流用である。
軍用テントの製造を請け負う中国の工場は最少ロットで380ドルくらいである。
一流メーカーの山岳テントですら最少ロット50ドル程度の原価だ。
原価の単価でいかに軍用テントがお金をかけて作っているかがわかるよね。
一流メーカーの山岳テントは原価50ドルで販売価格500ドルくらい。
軍用テントは民生品という形での販売は別にして、軍に納入するのと同じ物は原価と同じ程度から2~3倍の販売価格である。
見た目も山岳テントのようなキチガイ染みたカラーリングではなく周囲に溶け込むカラーリングなので、遭難の可能性0パーセントのキャンプ場には最適である。
ツーリングやバックパッキングのテントには山岳テントより軍用テントを強くオススメする。
高級ブランドHelinoxも軍に卸している。
Helinoxのテント アルパインドームなんかは山岳テントと軍用テントの良いとこ取りのテントである。
熱帯夜での快適な睡眠、頑丈さ、収納サイズや重量面での携帯性、それらを総合的に勘案すると、
旅のライダー チャリダー バックパッカーで手持ちのテントをステージアップしようと思うなら、山岳テントより断然 軍用テントである。